銀座クラブ

以前、大学を卒業する妹が就職先がないので、
銀座クラブで働きたいと言っているなんて話をしましたが、
今日は、その後のお話です。

結局のところ、無事に金融機関への就職も決まり、
今はブヅブツと文句を言いながらも働いています。

昨晩、妹がふと思い出したように、
「あの時、本当に銀座クラブでホステスさんになってたら、
今、どうしているのかなぁ」なんて、言い出しました。

会社で何かあったのかなと思いながらも、
「まあ、そこそこ売れっ子ホステスさんになってたかもね」なんて
軽く返事をしたところ、なぜだか烈火のごとく怒り出しました。

何もわかってない、
適当なこと言わないで、
他人事だと思って、

まあまあ、よくもそんなに相手を責めたてる言葉が出てくるなと
感心するほどです。

しばらく聞いているうちに、落ち着いてきたので、
「何かあったの??」と聞いてみると、
どうやら、お客様に
「こんな堅い仕事してないで、早く結婚したら?
もしくは、ホステスさんという仕事もあるよ。
銀座クラブに〇〇さんが居れば、毎晩通うよ」
なんて言われたそうです。

未だに、女性にそんなことを言う人が居るのですね。
聞いてるうちに、私の頭にも血が上り、
今度は私が烈火のごとく怒りだしてしましました。

最後は、妹が、
「そんなお客様ばかりじゃないから、大丈夫よ」なんて、
私をなだめていたという、姉としてはお恥ずかしい結末です。

翌日、元気に出勤する妹の姿を見て、
切ないようでありながら、誇らしくも感じました。